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車検証の再発行について 紛失したりして再発行するには?

2024.02.20

車検証は、正式には自動車検査証のことで、土地や建物の「権利証」に相当するものであり、常に自動車に備え付けておくことが義務付けられています。また、その自動車が検査登録された時点で道路運送車両の保安基準に適合していたことを証明する公文書でもあります。もし紛失した場合は、再発行しなければいけません。本記事では、車検証の再発行に必要な手続きなどを詳しく説明します。

車検証を紛失するとどうなる?

車を運転する上で必要不可欠な車検証ですが、運転前に毎回チェックすることはほとんどなく、そのため知らない間に紛失していたということも稀にあります。たまたま何かの理由で車から車検証を出して、そのままどこかに置き忘れて、結果的に紛失するということもあるでしょう。

どちらにしても紛失したことが分かった時点で、すぐに再発行しないと次のような問題が起こる可能性があります。

道路運送車両法違反となる

車検証を車に積まないまま公道を運転すると、道路運送車両法第66条違反になり、50万円以下の罰金が科されます(※)。また、車検証と共に保管することが多い自賠責保険証まで紛失していた場合は、自賠責保険証不携帯として30万円以下の罰金が科されます(※)。そのため、車検証の紛失に気付いたときは、できるだけ速やかに再発行をしなければなりません。

さまざまな手続きが行えない

車検証がないと車検の手続きができなかったり、自動車保険の加入ができなかったりします。また、車の名義変更や抹消登録の手続きもできません。それらの手続きができないと、無駄な自動車税を支払うことになります。また、転居の際の駐車場契約手続きや会社への入社手続きの際、カーフェリーに乗船する場合などには車検証の提示が求められる場合もあります。このように車検証がないと、法律違反以外にもさまざまな問題が発生する可能性があります。

車検証の再発行手続きの方法

車検証の再発行には、自分で手続きをするか代行業者に依頼するかの2つの方法があります。

自分で手続きをする場合

車検証の再発行を自分で申請するときは、ナンバープレートに記載された地域を管轄している運輸支局(普通自動車・バイクの場合)か軽自動車検査協会(軽自動車の場合)へ行かなければなりません。もし、管轄の運輸支局や軽自動車検査協会が分からないときは、国土交通省や軽自動車検査協会のホームページで調べてみてください。

窓口の受付時間は、地域にもよりますが、一般的には土日祝・年末年始(12月29日~1月3日)を除く以下の時間となります。

● 午前8:45~11:45
● 午後13:00~16:00

申請手続きから発行までは、約30〜60分を目安と考えてください。

再発行に必要なもの

車検証再発行の申請に必要な書類は次のとおりです。

自動車検査証再交付申請書

自動車検査証再交付申請書は、車検証の再発行時に必要なOCR申請書です。申請書は、運輸支局・軽自動車検査協会の窓口でもらえますが、国土交通省や軽自動車検査協会のホームページからダウンロードすることも可能です。あらかじめ記入しておくと時間短縮になり、手続きがスムーズに進められます。

なおOCR申請書は、電子機器で読み取るので、記入する際にはいくつかの注意点があります。注意点に従っていない申請書の場合は、再記入しなければならないため、気を付けてください。

印刷用紙については、コピー用紙・普通紙・PPC用紙と表示されている紙で、大きさはA4判であること、白色度は80%以上で、しわや汚れ、めくれなどがあってはいけません。また印刷方法は、オフセット印刷かレーザープリントしたものでなければなりません。さらに申請書をコピーしたものは使用できないため、必ずプリンターから直接印刷したもので申請してください(※)。

手数料納付書

車検証再発行時の手数料納付書は、運輸支局・軽自動車検査協会それぞれの受付窓口で入手し、350円分の収入印紙を貼付した上で提出します。なお収入印紙は、前もって準備しておいてもよいですが、窓口や自動車検査登録事務所でも販売しています。

理由書

車検証再発行時の理由書は、普通自動車・バイクの場合のみ必要です。なぜ車検証を再発行するのか、その理由を記入して提出しますが申請書の「申請または請求の事由」の記入があれば提出は不要です。この書類も窓口で入手するか、事前にダウンロードが可能です。

本人確認書類

車検証再発行時の本人確認書として、以下のいずれかを持参し、提示しなければなりません。

● 運転免許証
● 健康保険証
● パスポート
● 顔写真付きまたは氏名と住所が確認できる身分証明書
● 外国人登録証明書

なお、軽自動車の場合は必要ありません。

委任状

車検証再発行時に本人以外が申請する場合は、委任状が必要です。委任状は運輸支局や軽自動車検査協会のホームページから入手できます。

代行業者に依頼する場合

再発行手続きを行う時間が取れないなどの理由で自分で申請できない方には、専門の代行業者に依頼する方法がおすすめです。

代行手続きにかかる費用

代行手続きの場合は、再発行手数料以外に代行手数料がかかります。手数料の相場は、4,000~5,000円ほどです。しかし、業者によっては1万円以上請求される場合もあるため、代行申請をする際には、前もって手数料の確認をしておくとよいでしょう。

代行申請のメリット

代行業者に依頼するとある程度の費用はかかるものの、委任状と理由書さえ準備すればあとは全て代行業者が行ってくれます。また、引越しなどで管轄地域外に住んでいるという方の場合、わざわざ遠方まで足を運ぶ必要がなくなる点が大きなメリットです。

再発行手続きをする際の注意点

車検証の再発行を申請する際は、いくつか注意しなければならないことがあります。

車検証を紛失した車は利用できない

車検証を再発行するために運輸局や軽自動車検査協会へ行く際は、車検証を紛失した車を使用することはできません。車検証が紛失した時点で、その車は使用できないため、公共交通機関やタクシーなどを利用するか、車検証のある車を使わなければなりません。

車検証の返納について

車検証が破れたり、汚れたりしたという理由で再発行を申請する場合は、古い車検証を返さなければなりません。汚れたからといって勝手に処分せずに、再発行時に必ず持参してください。

自賠責保険証も紛失していた場合は?

自賠責保険とは、自動車損害賠償保障法という法律に基づき、全ての自動車・バイクに加入が義務付けられている保険のことです。車検証と一緒に自賠責保険証も紛失した場合は、必ず自賠責保険証も再発行してください。

自賠責保険証再発行の方法

自賠責保険証の再発行は、代行業者による申請はできません。再発行する場合は、自分で加入している保険会社に連絡しなければなりません。その際、車体番号やナンバープレートに記載されている車両番号があればスムーズに手続きが進みます。また、上記の保険会社や車体番号などが分からない場合は直近で車検を受けた業者(自賠責保険に加入した業者)に問い合わせるという方法もありますが、あくまで手続きは本人が保険会社に申請をする必要があります。

再発行に必要なもの

自賠責保険証の再発行に必要な書類は、保険会社によって多少異なりますが、一般的には以下のとおりです。

● 身分証明書(運転免許証・マイナンバーカード・パスポートなど)
● 印鑑(シヤチハタは不可)
● 再発行申請書(保険会社のWebサイトなどからダウンロードできます)

再発行までの期間と費用

申請から再発行までは2週間程度を目安としてください。保険会社の窓口で直接手続きをすれば、即日で再発行される場合もあります。費用はたいていの保険会社では無料となっていますが、念のため確認しましょう。

車検証を紛失したときは、速やかな再発行が必要

車検証は、車の身分証明書のようなものです。紛失した状態のままで車を運転すると法律違反になるので、できるだけ早く再発行してください。再発行は、必要書類さえ揃えてしまえば、手続き自体は比較的簡単に短時間で行えます。忙しい方でも代行業者を利用するという方法があるため、自分に合った方法を選んで再発行手続きを行いましょう。