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車の盗難防止には何をすれば良い? 対策が必要な理由やおすすめの方法を解説

2024.08.07

車が盗難されるとその車を使用できなくなり不便になるだけでなく、盗難車が無事に元の状態で戻ってくる可能性も低く、さらに警察に被害届を提出するなどさまざまな手続きも必要になります。被害に遭えば精神的にも金銭的にも多くの負担がかかるため、日頃の防犯が何より大切です。

本記事では、車の盗難防止が必要な理由や具体的な方法、盗難被害にあったときの手続きを解説します。盗難対策を行いたい方は、本記事の内容を参考に、方法を検討してみてください。

盗まれてからでは遅い! 車の盗難防止が必要な理由

車両本体の盗難被害はランドクルーザーやプリウス、アルファードなど人気の高い高級車に多い傾向です。年式は、人気車であれば新車から型式の古い車を問わず、被害が発生しています(※)。また最近では車の盗難方法も巧妙化しており、事前に計画を立て、グループ単位で犯行に及ぶケースもあります。

中には「自分の車は人気の新車でも高級車でもないし、盗難防止対策は不要では?」と思う方もいるかもしれません。しかし盗難された車は海外で売る以外に、分解して部品のみ販売されることもあります。

このため、人気の低い低年式車両であっても盗難される場合はあります。また、車が盗まれると取り返すのは相当困難です。車の値段や型式を問わず、盗難防止対策はするに越したことがありません。

日頃からできる車の盗難防止方法3選

盗難防止対策を施すに当たり、まずは日頃の車の扱い方を見直しましょう。気を付けるべき点を3点解説しますので、普段の自分の車の使い方を思い出しながら、ぜひお読みください。

鍵を付けたまま車を離れない

車を離れるときは短時間であっても、窓を締めてエンジンを切り、鍵を掛けましょう。窃盗犯は一瞬の隙を狙って犯行におよびます。さらに鍵が付いたままの車であれば、窃盗犯が乗り込んでも、傍目には違和感がありません。当たり前のことをおろそかにしないことが、防犯面では特に重要です。

明るく人目に付く駐車場に停車する

窃盗犯は目立つ場所での犯行を避ける傾向にあるため、駐車場はできるだけ人目に付く場所を選びましょう。屋内駐車場の場合は暗い隅の方ではなく、出入口に近く人通りの多い部分の方が安全です。また屋外に停めるのであれば、明るく見通しの良い場所、死角のない場所を選びましょう。犯行をしづらいと感じられる場所であることが大切です。

貴重品を車内に放置しない

車内の見える場所に財布やバッグなどの貴重品を置いたままにすれば、車上ねらい(車上あらし)の被害に遭いやすくなります。貴重品は車内に放置せず、車から離れる際は基本的に持ち出すか、持ち出せない場合は外から見えないグローブボックスの中などに入れるようにしましょう。また、貴重品以外にもETCカードや高額なカーナビ、ゴルフバッグなども車上荒らしに狙われやすいため、車内に置きっぱなしにはしないように注意しましょう。

車の盗難防止におすすめのグッズを8つ紹介

車の盗難防止対策では、普段の行動に気を付けるだけでなく、セキュリティグッズを使うのも効果的です。以下の8つのおすすめグッズを紹介します。

● 後付けハンドルロック
● タイヤロック
● 後付けイモビライザー
● セキュリティアラーム
● GPS発信機
● 電波遮断ポーチ
● 車用カバー
● センサーライト

後付けハンドルロック

後付けハンドルロックは、ハンドルを固定し物理的に動かせないようにして、盗難を防止するグッズです。目立つ商品であれば、窃盗の抑止力にもなります。ただしハンドルに適したサイズでないと外れることがあるため、注意しましょう。

タイヤロック

タイヤにリング状の器具を取り付け、盗難を防止するグッズです。着脱の手間はかかるものの、盗難時も物理的な手間が発生するため、抑止力になります。また車本体だけでなく、タイヤやホイールの盗難防止にも効果的です。

後付けイモビライザー

イモビライザーは車両とリモコンキーのIDを照合し、一致しているときにエンジンを始動させるセキュリティで、最近の車にはほぼ搭載されています。物理的に複製したリモコンキーだけではエンジンを始動できないため、盗難防止効果が期待できます。ただし、新車メーカーの標準搭載のものは窃盗団に解除方法が知られている場合もあるため、効果を高めたいときは後付けタイプがおすすめです。

セキュリティアラーム

セキュリティアラーム(防犯ブザー)は、車の衝撃を感知すると大音量や光で警告するシステムです。取り付けも簡単で車上荒らしを防止する効果もあるものの、誤作動を起こし鳴り続けると近所迷惑になるため注意しましょう。

GPS発信機

GPS発信機を車に取り付ける方法で、スマートフォン用の追跡アプリをインストールすれば、手軽に位置情報を確認できます。万が一盗難被害に遭っても、どこに車があるか確認でき、犯行の早期解決につながります。取り付け時はGPS発信機のバッテリー切れに注意し、窃盗犯の目に付かない場所への設置が重要です。

電波遮断ポーチ

スマートキーが発する微弱な電波をキャッチして、ドアロックの解除やエンジンの始動をする手口を「リレーアタック」と言います。玄関などに置いてあるスマートキーの電波を使って自宅駐車場の車を盗む手口に使われます。電波遮断ポーチは、スマートキーの電波を遮断し、リレーアタックを防ぐものです。なお使い方や入れるポケットを間違えると、電波を遮断できないため注意しましょう。

車用カバー

盗難被害に遭いやすい高級車などに乗っているときは、車用カバーを掛け、外側から車種を特定できないようにするのも有効です。ただし車用カバー自体に盗難を防止する効果はないため、他の方法と組み合わせて使いましょう。

センサーライト

自宅の駐車場にはセンサーライトや照明を付けて、窃盗しづらい環境を作りましょう。防犯カメラも付ければ、不審者の通報時にも役立ちます。電気の供給方法には、ソーラーパネルタイプ・電池タイプ・電源タイプがあるため、設置場所に合ったものを選びましょう。

車が盗難されたときは慌てずに必要な手続きをしよう

車が盗難被害に遭ったときは、警察に被害届を出す、保険会社に連絡するなどさまざまな手続きが必要なため、速やかに行いましょう。以下が代表的な手続きです。

● 管轄の警察署に被害届を出す
● 契約している自動車保険会社に連絡する
● 管轄の運輸支局塔で一時抹消登録をする

管轄の警察署に被害届を出す

車が盗難されたら、まずは管轄の警察署に被害届を出しましょう。その際は、ナンバープレートに記載されている登録番号の申告が必要ですが、自動車検査証などは盗難車の中のため確認が出来ません。万が一のため、車の登録番号は控えておくようにしましょう。被害届が受理されると、保険や税の手続きに必要な「届出受理番号」が後日発行されるため控えておきましょう。

契約している自動車保険会社に連絡する

自動車保険の車両保険に加入している場合、盗難の補償を受けられることがあります。所定の連絡先に問い合わせて、どのような補償が受けられるのか、必要な手続きは何か確認しましょう。

管轄の運輸支局等で一時抹消登録をする

車が盗難されて手元に車が無くても自動車税は課税され続けます。そのため、盗難車に自動車税が課税されないようにするためには、管轄の運輸支局(軽自動車は管轄の軽自動車協会、以下同じ)で一時抹消登録手続きを行うのが一般的です。手続きには、普通車の場合、自動車検査証(車検証)、実印(印鑑登録をしているもの)、印鑑登録証明書、ナンバープレートが必要です。車検証などが手元にないときは、理由書の記載により替えられます。盗難の場合はそれが理由となり警察署への被害届の受理番号の記入が必要となります。手続きが完了すると、自動車税の還付が受けられます。

なお、一時抹消登録をせずに自動車税の負担を軽減したいときは、都道府県税事務所に申し立てが必要です(軽自動車の場合は市区町村役場)(※)。

できることから車の盗難防止対策を始めよう

盗難されやすい車種にはある程度傾向があるものの、年式を問わず被害は発生しています。また盗難被害に遭うと精神的にも金銭的にも辛いだけでなく、警察や保険会社での手続きが生じるなど、事務的な負担も増えてしまいます。そのため、日頃から車の盗難防止対策を意識し、できることから取り入れて愛車を守ることが大切です。