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車の窓が閉まらないトラブルに! 原因から応急処置の方法まで徹底解説

2024.09.27

車の窓が閉まらないトラブルに見舞われたときは、いくつか確認しておきたいことがあります。車の窓が閉まらなくなったタイミングや、音の変化などをヒントに、適切に対処しましょう。

本記事では、車の窓が閉まらないときの原因や応急処置の方法、車の窓が閉まらなくなる前兆などを紹介します。

【車の窓の基礎知識】パワーウインドウ仕様が主流

現在作られている車の窓は、パワーウインドウが多いです。パワーウインドウとは、モーターやバッテリーの力で窓を開け閉めする仕組みの窓を指します。

この仕組みの窓を開け閉めするためには、車に搭載されているバッテリーやモーターの他、ドアの内側にあるモーターと窓ガラスをつなぐパワーウインドウレギュレーター、パワーウインドウのスイッチなどが正しく作動しないといけません。

パワーウインドウ仕様の窓は、以前の車のような手動の窓より仕組みが複雑です。そのため、どこか一カ所でも不具合が起きると、窓が閉まらなくなる恐れがある上、原因の特定が難しいケースがあります。また各パーツの不具合を素人が修理するのは難しいでしょう。基本的には、修理店やディーラーで相談するのがおすすめです。

車の窓が閉まらない原因

先述の通り、車の窓が閉まらないときは、レギュレーターやスイッチなど、いずれかのパーツに不具合が起きている可能性があります。まずは、落ち着いて原因を探ってみましょう。

ここでは、車の窓が閉まらないときに考えられる4つの原因について、詳しく解説していきます。

1. スイッチが不具合を起こしている

車の窓が閉まらない原因の一つが、スイッチの不具合です。例えば、スイッチの内部に何か詰まっていたり、パーツが折れていたりすると、パワーウインドウがうまく作動せず、窓がスムーズに開閉できなくなってしまいます。

また、頻繁に押すパーツであるスイッチは、経年による不具合が生じやすいです。車の窓が「下がりはするけど上がらない」「助手席側だけ動かない」といったケースの場合、スイッチの不具合・劣化が起きている可能性があります。

2. パワーウインドウレギュレーターが故障している

スイッチに異常がない場合、ドアの内張の中にあり、窓の開閉を担うパワーウインドウレギュレーターが故障しているケースが多いです。

パワーウインドウレギュレーターには、アーム式とワイヤー式の2種類があります。アーム式のパワーウインドウが故障したときは、こすれるような異音がしたり、ガラスが斜めに動いたりするのが特徴です。一方、ワイヤー式のパワーウインドウの場合は、窓と連携しているワイヤーが切れて、窓の開閉が作動しなくなるといった故障が考えられます。

3. モーターが劣化している

スイッチにもパワーウインドウレギュレーターにも異常がない場合は、モーターの劣化が原因かもしれません。

レギュレーターのアームを動かしたり、ワイヤーで巻き上げたりするのがモーターです。レギュレーターおよびアーム・ワイヤーに不具合がなくても、モーターが寿命を迎えれば車の窓が閉まらなくなることもあります。また、レギュレーターの不具合から、モーターに負担がかかり、劣化が進むこともあります。

4. ガラスランチャンネルが劣化している

車の窓が「ある一定以上閉まらなくなった」「上がり切らない」「上がるスピードが遅い」という場合は、ガラスランチャンネルの劣化が考えられます。ガラスランチャンネルとは、窓ガラスの枠に当たるゴム製のパーツです。ガラスランチャンネルの劣化が進むと、硬くなったり汚れが蓄積したりして、窓の開閉が妨げられます。

なお、ガラスランチャンネルの劣化によって窓が閉まらなくなった場合は、挟み込み防止機能が働いている可能性があるでしょう。挟み込み防止機能は、車の窓を閉めるときに何らかの抵抗を検知した場合、窓ガラスの上昇が自動的に止まる機能です。ガラスランチャンネルが硬くなっていたり、汚れが付いていたりすると、窓を閉めるときの抵抗が大きくなりがちです。そのため、挟み込み防止機能が働いて、窓ガラスの上昇が停止する場合があります。

車の窓が閉まらないときの応急処置

スイッチを押しても車の窓が閉まらない場合は、まず運転席側にあるロックボタンと、チャイルドロックがきちんと解除されているかを確認しましょう。

チャイルドロックがかかっていると、窓が閉まらなくなるケースがあります。大人がチャイルドロックをかけたつもりがなくても、子どもが興味本位から触ってしまい、ロックがかかる場合があるようです。

いずれのロックもかかっていないことを確認し、それでも窓が閉まらないときは、応急処置として窓を手動で引き上げ、ガムテープなどで固定します。もし窓がつまみ上げられないようなら、雨で室内が濡れないようにと盗難防止などを考えて、一時的にでもビニールなどで窓をふさいでおき、早急に修理するようにしましょう。

前触れなく窓が閉まらなくなった場合

前触れなく窓が閉まらなくなったときは、パワーウインドウのヒューズを確認してみてください。ヒューズ切れが原因の場合、ボンネットの中にあるヒューズボックスを開ければ、DIYで修理・交換できます。

なお、ヒューズの位置やアンペアは車種によって異なります。車のトラブルに備え、事前にマニュアルに目を通しておくのがおすすめです。

途中までは閉まる場合

途中までは窓が閉まるものの、一定以上の高さから閉まらなくなるという場合、ガラスランチャンネルをチェックしてみてください。

ガラスランチャンネルの劣化に対する応急処置としては、シリコンスプレーを吹き付けるのが有効です。シリコンスプレーによって、窓の開閉が滑らかになる可能性があります。

車の窓が閉まらなくなる前兆

各パーツの故障や劣化を食い止めるのは難しいです。しかし、車の窓が閉まらなくなる前兆を知っておけば、大きなトラブルに発展するのを防げるかもしれません。以下のような症状が見られた場合は、早めに対策を講じましょう。

● スイッチを押したときの感覚が違う(いつもより軽い、グラグラするなど)
● 窓を開け閉めすると異音がする
● 窓ガラスがスムーズに開閉しない(斜めに閉まる、閉まるスピードが遅いなど)

なお、車の窓が閉まらないときに発生する異音は一つではありません。故障している部位によって、聴こえる音は異なります。

例えば、「ガタガタ」「ガチャガチャ」と音がする場合は、パワーウインドウレギュレーターに異常がある可能性が高いです。窓の開閉時のように「キュキュッ」というゴムのこすれた音がすればガラスランチャンネルの劣化、「ウィーン」とモーターが回る音がするときは、モーターの劣化が考えられます。

車の窓が閉まらないときは、早めに業者に相談を!

車の窓が閉まらないのは、多くの場合、スイッチやパワーウインドウレギュレーター、モーターなどの故障・劣化が原因です。応急処置としては、窓を手動で引き上げたりふさいだりする方法があります。しかし、原因が分からないときや、応急処置以上の対応が難しいときは、早めに修理店やディーラーへ相談しましょう。特に運転席および助手席の窓トラブルを放置しておくと、車検に通らない可能性があります。

「車検の速太郎」では、国家資格を持つ整備士が、2名体制で車検を実施しています。立合い車検も実施しており、車の各パーツの交換時期などのアドバイスが可能です。車検に合わせて車の窓の状態をチェックしておきたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。