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車検の時はここに気をつけよう!全体の流れや必要書類等、車検の基礎知識

2022.09.09

車が公道を走行するためには車検が必要になります。
これは自動車が安全に走れるか?環境に配慮しての走行が可能かを確認するもので、国が定めた保安基準に従って検査がおこなわれます。車検を通すためには事前に点検・整備等を行う必要があり、これには費用がかかります。また、車検は一定期間ごとの更新が必要になってくるのですが、うっかり期限を過ぎてしまわないように注意しなければなりません。
車検が切れてしまうと、公道で走行することができなくなってしまうのです。

車検の必要性

車に乗っていると、自分だけでなく、同乗者や歩行者、周囲の車に乗っているかたの命にかかわる事故を起こす可能性があります。いくら安全運転を心がけても、走行中に突然ブレーキが効かなくなったり、ハンドル操作がうまくできなくなったりすれば、事故を起こす可能性は高くなります。そうならないために、車の使用者は安全のためにしっかり点検と整備を行わないといけないのです。
ただし、車検さえ受けていれば安心というわけではありません。
車検とは「車検を通した時点で車に問題がないこと」を確認するものです。
よって、次の車検まで安全に走行できることを保証されているわけではないのです。
車検は車に乗る上で、使用者の最低限の義務ですが、これだけに留まらず、日ごろからこまめな点検と整備を行っていくことが重大な事故を未然に防ぐことにつながるのです。

車検の流れ

車検にはさまざまな手順があり、いきなり検査を受けられるわけではありません。
検査を受けるまえに事前にしておくべきこと、準備しなければならないものがあります。
車の状態によっては検査を受けても車検に通らないことがあります。
せっかく受けても検査に通らなければ意味がありません。
車検の更新は必須であり、それなりに時間がかかることもあります。
ここでは民間車検場と呼ばれる指定整備工場での大まかな流れを理解し、どのような手順で進めていけばいいかを知っておきましょう。

予約する

まずは予約しなければ車検を受けることはできません。最近ではホームページから予約することができるところがほとんどです。万が一、車検が通らなかったことも考え、車検満了日から余裕のある日程で予約することをおすすめします。
※満了日の直前に予約し、車検が通らなかった場合、車検満了日が切れてしまい車に乗れなくなる可能性があるためです。
金額についてはホームページに掲載されている基本料金表等を確認すれば、見積りを取らずとも、法定費用と検査料金自体はおおよその金額が分かります。追加整備や部品交換等は実際の車を見なければ詳細の金額は分かりません。まだ使えるのに、不要な部品交換や追加整備を行う業者もいますので車検時に立ち合って、車の状態を説明してくれる業者を選べば余計な出費を抑えることができるでしょう。

入庫・受付

予約した店舗に入庫し、受付を済ませます。
入庫は日付だけでなく、時間も指定することがほとんどです。特に短時間車検を実施している業者等は入庫時間が大幅にずれてしまうとサービスが受けられなくなってしまうため、時間厳守を心がけましょう。
入庫すると、車の問診や車検の説明を受けながら受付を行います。
この時に必要な書類を提出します。

1. 自動車検査証
2. 自動車税納税証明書【継続検査用】
3. 自動車損害賠償責任保険証明書
※必要書類についてはこの後詳しく説明いたします。

法定点検

整備工場で車検を受ける際には必ず法定57項目の点検を行います。
業者ごとに整備士の技量や知識の違いはありますが、基本的には整備士資格者が実施するため心配はありません。
絶対に車を購入したディーラーがいい等のこだわりがなければ費用面等から業者を決めてもいいでしょう。

法定点検結果の説明・見積り

法定点検が完了すれば、業者から点検結果の説明を受けます。
交換部品が必要な場合は、どのパーツを交換すればいいのか?追加整備が必要な場合は、どこに不備が見つかったのか?等、細かく説明を受けるので、しっかりと聞いておきましょう。
自身の車の状態を把握することは大切ですし、部品交換や追加整備の金額は場合によってはかなり高額になることもあります。
また、提案された部品交換や追加整備が本当に今すぐ必要かどうかを判断するために、立合い説明を実施している業者を選ぶことも大切です。

整備

点検結果の説明を受けたあと、それに同意すれば説明があった箇所の整備を行います。故障している場合は修理、消耗品や保安基準を満たさない部品の交換を行います。整備は車検においてもっとも時間がかかる作業です。整備にかかる時間は車の状態によって異なります。短時間車検を実施している業者でも時間を要する修理や交換部品のストックがない場合は車検完了が後日になることがあります。

完成検査

整備が完了すれば、車を検査ラインに通し、必要項目をチェックします。
この作業を完成検査といい、これに適合しなければ車検は通りません。完成検査の結果、OKなら合格となり、不適合になった場合は再度整備を行ってから再検査となります。再検査には費用がかかることがあります。また、整備費を追加される場合もありますし、検査自体にさらに時間がかかり、色々と手間がかかってしまいます。

完成報告

車検が無事に合格となれば保安基準適合証が交付され、フロントガラスに保安基準適合標章が貼り付けされます。
その時に一緒に点検内容や交換部品などを記入した記録簿も渡されます。これは現在の車の状態を記したものであり、安全性を確かめるための重要な書類です。この書類をもとにスタッフから説明を受けることになりますが、細部まで聞き逃さないようにしましょう。
保安基準を満たしている場合でも全て最低ラインで合格している場合は次の車検までに整備や部品交換を行わないといけない可能性があります。
スタッフから今後のメンテナンスのアドバイスをもらっておきましょう。

精算

最後にかかった費用を支払い、先ほどの記録簿や新しい自賠責保険証書などを受け取って終了です。
しかし、これで車検の全てが完了しているわけではありません。
この時点でフロントガラスに貼り付けてある保安基準適合標章の有効期間は15日間だけであり、それを過ぎると車には乗れなくなってしまいます。新しい更新された車検証を車に積み、新しい車検ステッカーをフロントガラスに貼り付けて車検は完了となります。
新しい車検証・車検ステッカーの受け渡しは業者によって異なりますので、事前に確認しておきましょう。

車検の有効期限(満了日)や受けるタイミング

車検は車に乗るために必須となり、さらに有効期限(満了日)があります。
どのタイミングで更新が必要かを車検証で確認し、把握しておきましょう。

新車は3年目(乗用車の場合)

新車を購入された場合の初回車検は購入(新車登録日)から3年後になります。

2回目以降は2年ごと(乗用車の場合)

新車購入から最初の車検は3年後ですが、2回目以降は基本的には2年単位で車検を受ける必要があります。2回目の車検で満了日をうっかり間違えてしまう人も多いので注意しましょう。

有効期限が違うナンバーもある

例えば1、4ナンバーの貨物車は新車購入から2年、それ以降は1年ごとに車検の更新が必要になります。タクシーやバス、大型のトラックなどは新車から1年ごとの車検となります。
一般的な乗用車に乗っている場合は新車3年、以降2年ごとと覚えておいて問題はないと思います。

車検が受けられる期間

車検を受けるタイミングは人それぞれですが、基本的には満了日の1ヶ月前から受けることができます。万が一のことを考え、早めに車検を受けることをおすすめします。

車検に必要な書類

車検を受けるためには車をしっかりと整備しなければなりません。
しかし、必要な準備はそれだけではありません。車検時にはさまざまな書類が必要になります。事前に何が必要かを把握し、スムーズに手続きを進めましょう。

自動車検査証(車検証)

車検時には自動車検査証、いわゆる車検証が必須になります。
車に携帯することが義務付けられているため、忘れることは少ないと思いますが、これがなければ車検は受けられないので注意しましょう。

自動車損害賠償責任保険証明書(自賠責)

車検時には強制保険の更新も行いますので、自動車損害賠償責任保険証明書も必要です。
この保険は車やバイクを運転する人全てに義務付けられているため、車検時に更新しなければならないのです。車検の有効期限を丸々カバーするものでなければ無効になるため、気を付けましょう。

自動車税納税証明書【継続検査用】(納税証明書)

自動車税をきちんと納付しているかを確認するため、納税証明書が必要です。
自動車税を滞納していると車検を受けることができないので、必ず支払いましょう。
また、納税証明書には必ず継続検査用の表示が必要です。納付が遅れた場合などの納付書には表示がない場合があり、その際は再交付が必要となります。

※令和5年1月より、軽自動車も含めた自動車税の納税確認が運輸支局等で電子的に出来るようになったため、車検時の自動車税納税証明書の提示が原則不要となりました。
ただし、次のような場合などには電子的な確認ができず、紙の納税証明書が必要になる事がありますので、納付後の納税証明書は保管いただき、車検時にはお持ちいただく事をお勧めします。

・以前の自動車税や延滞金が未納となっている場合
・自動車税を納付してから2~3週間(市町村窓口で納付した場合は最大2ヶ月)以内に車検を受ける場合

上記のような場合で紙の納税証明書が無い際は、事前に普通車は都道府県税事務所、軽自動車は各市町村役場に納税証明書の再交付が出来ないか、お問い合わせください。
また、中古車を購入または名義やナンバーを変更してから翌年度の納期限までの間に車検を受ける際も紙の納税証明書が必要になる場合があります。

車検の費用

車検には少なからず費用がかかります。
どのような費用が必要なのかを知っておきましょう。

法定費用と車検基本料

車検の費用は大きく法定費用と車検基本料、追加整備費用の三つに分けられます。法定費用は自賠責保険料、自動車重量税、印紙代であり、これはどの業者に依頼しても同じです。費用が違ってくるのは車検基本料と追加整備費用であり、これは業者ごとに大きく差があります。業者ごとに代行手数料や検査機器使用料が必要になったり、整備や部品交換代なども違いがあります。法定費用は絶対に必須の費用で固定ですが、車検基本料や追加整備費用は変動する費用なので、費用を抑えたいなら車検基本料と追加整備費用を見直しましょう。

まとめ

車検は車に安心して乗るために必要なものです。
「お金がかかる」「面倒くさい」といったネガティブな印象を抱きますが、車に安心して乗り続けるためには、車検でしっかりと点検・整備してもらうことが大切です。
次回車検のスケジュール管理や費用の準備、日々のメンテナンス等をしっかりと行い、快適なカーライフを過ごしましょう。