引っ越しした場合の車検はどうするの?どこで手続きをする?期限はあるの?
車も登録住所を変更する必要があります。しかも普通車と軽自動車では、住所変更手続きを行う場所や必要な書類が違うので、注意が必要です。
引っ越しの時にはさまざまな手続きを期限内に行わなければいけないため、忘れていることがないように注意しなければなりません。
家や家族のことは入念に調べて転居の手続きを行いますが、車のことは後回しになり、うっかり忘れてしまうこともあるようです。
実は車も登録住所を変更する必要があります。しかも普通車と軽自動車では、住所変更手続きを行う場所や必要な書類が違うので、注意が必要です。
この記事では、自分で車検証の住所変更手続きを行う際の、必要書類や変更手続きの流れなどについて、普通車と軽自動車に分けて解説します。
引っ越ししたら車検証の住所変更手続きをすること
引っ越しにともない自家用車も新住所に移動する場合は、道路運送車両法第十二条により車検証の住所変更手続きを行うことが定められています。[注1]
この手続きは新住所を管轄する運輸支局で転居後15日以内に行う必要があります。軽自動車の場合は、軽自動車検査協会で行います。
[注1]e-Gov法令検索:昭和二十六年法律第百八十五号 道路運送車両法
車検証の住所変更手続きに必要な書類【普通車】
車検証の住所変更には必要書類を揃えて運輸支局に持っていく書類と、運輸支局で用意する書類があります。
前もって準備しておく書類
車検証の住所変更手続きをするために、まず住民票と自動車保管場所証明書(車庫証明書)を用意しましょう。
住民票は市町村役場で、マイナンバーが記載されていないものを申請します。複数回引っ越しをしている場合などは、車検証の記載住所とつながりが証明できるような住民票の除票や戸籍の附票も必要となる場合もあります。[注2]
自動車保管場所証明書(車庫証明書)は新住所を管轄する警察署で発行してもらえます。発行手数料は自治体によって違い、普通車の場合で2,500~2,800円ほどかかります。
このほか車検証と、本人以外が申請する場合には委任状も必要なので忘れないようにしましょう。
準備するもの | 申請場所 | 備考 |
住民票 | 市町村役場 | 発行から3ヶ月以内でマイナンバーが記載されていないもの |
車庫証明 | 管轄の警察署 | 発行からおおよそ1ヶ月以内 |
委任状 | 運輸支局のHPからダウンロード可能 | 所有者本人が手続きに行く場合は必要なし |
車検証 | お忘れなく! | |
認め印 |
[注2]国土交通省:
氏名・住所・使用の本拠の位置等を変更した場合(変更登録)
申請時に運輸支局で用意する書類
運輸支局では350円の印紙を購入し、申請書、手数料納付書、自動車税・自動車取得税申告書の3つの書類に必要事項を記入します。申請書は国土交通省のホームページからもダウンロードできるので、前もって記入を済ませて持参してもよいでしょう。[注3]
[注3]国土交通省:OCR申請書各種様式についてhttps://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_tk6_000021.html
車検証の住所変更手続きの流れ
持参した書類と申請書、手数料納付書を運輸支局に提出し、車検証を交付してもらいます。
自動車税・自動車取得税申告書は運輸支局場内にある自動車税事務所に提出します。これにより、自動車税納税通知書の送付先の変更手続きとなります。
必要な場合はナンバープレートを変更
住所変更に伴いナンバーを変更しなければいけない場合は、ナンバープレートの返却と新しいナンバープレートの取り付けを行います。この場合、地域差がありますが1,500円ほど費用がかかります。
車検証の住所変更手続きに必要な書類【軽自動車】
軽自動車の住所変更をする場合は、新住所を管轄する軽自動車検査協会の事務所・支所・分室で手続きを行います。普通車と大きく違うのは、用意する住民票がコピーでもよいことと、当日車庫証明書が要らないことです。また、手数料もかかりません。[注4]
[注4] 軽自動車検査協会:住所変更(引越し)https://www.keikenkyo.or.jp/procedures/procedures_000037.html
前もって準備しておく書類
事前に入手する必要があるのは住民票か印鑑証明書だけです。発行から3ヵ月以内の住民票があれば、コピーでも可能です。本人以外が申請する場合は申請依頼書が必要になります。軽自動車検査協会のホームページからダウンロードできるので、あらかじめ用意しておくとよいでしょう。[注5]
準備するもの | 申請場所 | 備考 |
住民票あるいは印鑑証明書 | 市町村役場 | 発行から3ヶ月以内でマイナンバーが記載されていないもの(コピーでも可) |
申請依頼書 | 軽自動車検査協会のHPからダウンロード可能 | 所有者本人が手続きに行く場合は必要なし |
車検証 | お忘れなく! | |
認め印 |
[注5]軽自動車検査協会:その他の手続きhttps://www.keikenkyo.or.jp/procedures/procedures_000163.html#43522
申請時に軽自動車検査協会で用意する書類
申請時に軽自動車検査協会において、申請書と軽自動車税(種別割)申告書に必要事項を記入します。申請書は軽自動車検査協会のホームページからもダウンロードできるので、前もって記入を済ませて持参してもよいでしょう。
軽自動車の住所変更手続きの流れ
書類一式を窓口に提出し、新しい車検証を交付してもらいます。その後地方税申告窓口で、軽自動車税申告書と車検証を提出し、軽自動車税の住所変更手続きを行います。この際の手数料は無料です。
また普通車と同じように、必要な場合はナンバープレートの交換を行います。費用も普通車と同じく、1,500円ほどです。
※自治体によって軽自動車でも車庫証明が必要なところがあるのでご留意ください