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車検切れの場合の対処法と車検の延長について

2022.12.20

万が一、車検切れになってしまった際は、どのように対処すれば良いのでしょうか。車検を受けようとすぐに自分で整備工場に持っていこうと運転してしまうと、法令違反になってしまうので、安易に動いてはいけません。

本記事では、車検切れの車でも車検を受けて再び走行させることができる方法を紹介します。また、車検を延長できる具体的な事例も紹介します。

車検切れになった場合の4つの対処法

車検が切れてしまった際の対処法を4つ紹介します。

1. 車検切れの車には乗らない

当たり前のことですが、車検切れの車には絶対に乗ってはいけません。もし車検切れの車で公道を走行すれば以下のようなペナルティを受ける場合があります。

● 6カ月以下の懲役、もしくは30万円以下の罰金(※1)
● 違反点数を6点付加(※2)
● 最低でも30日の免許停止処分(※3)

車検切れの車でも、車検を受ければ再び公道を走行することは可能です。しかし、車検を受ける整備工場へは自分で運転せず、別の方法で持ち込まなくてはいけません。もし満了日までにわずかでも猶予がある場合は、1日車検などで間に合う可能性があるので、諦めずに探してみましょう。

2. 仮ナンバーを取得する

車検切れの車を一時的に走行させる方法として、仮ナンバー(臨時運行許可番号標)の取得があります。仮ナンバーは自賠責保険証明書の原本や車検証などを用意し、お住まいの市区町村役場に申請します。手数料750円が必要です。

申請が認められれば、以下のような条件付きではあるものの、車を走行させることが可能です。

● 有効期限は最長で5日間(目的地域によって期間は異なる)
● 走行できる道も限定的

仮ナンバーは、本来公道を走行してはいけない車両を特別に走行させるための制度です。そのため、申請時には仮ナンバーで走行する際の目的地とそこまでの最短経路を書く必要があり、申請した以外の道を走行すると違反となるため注意しなければなりません。

車検切れのケースでは、目的地は車検を行う整備工場となりますが、その途中で寄り道をすることは禁止されています。無事に仮ナンバーを取得できたら、有効期限内に車検を受けられるようにしましょう。

3. 引き取り納車サービスを利用する

車検切れの車の対処方法として引き取り納車サービスの利用もあります。業者に車を引き取りに来てもらい車検を受けることができます。車両の運搬費や人件費などの費用はかかるものの、故障などで自走が難しい場合にも有効で仮ナンバーを取得する手間が必要ない方法です。いざというときのために、近くに引き取り納車サービスに対応している業者がないか調べておくと良いでしょう。

4. 廃車もしくは売却する

今後乗る予定のない車が車検切れになった場合は、廃車にするのも一つの方法です。廃車には以下の2つの方法があります。

● 一時抹消登録:一時的に車の登録を抹消する方法で、期間中は自動車税を課されず、再登録すれば再び運転できる
● 永久抹消登録:車を解体したあとに行うので再登録は不可

また、車検が切れた車でも売却ができます。車検切れが査定額に与える影響はそれほど大きくありません。解体による廃車は費用がかかりますが、売却して少しでも値が付けば、次の車の購入費用などに充てることができます。

車検延長ができるって本当?

車が車検切れになった場合、車検の延長ができないかと考える方も多いでしょう。実際に車検の延長は可能なのでしょうか。

過去に延長が認められた事例

過去に車検延長が認められたケースが確かにあります。近年では、以下の3つが挙げられます。

● 東日本大震災(2011年3月)
● 西日本豪雨(2018年7月)
● 新型コロナウイルス感染症(2020年2月〜6月)

直近の事例では、新型コロナウイルス感染症において車検の延長が認められました。具体的には、自動車検査証の有効期間の満了日が令和2年2月28日~3月31日までのものが対象で、4月30日まで期間が延長されましたが、感染症流行の長期化で更に延長され最終的には令和2年7月1日まで延長されました。ただし、この特例はすでに終了しているため注意してください。

車検の延長は原則不可能

車検の延長は原則として不可能です。自然災害や感染症などの理由がない限り、ご自身の都合で車検の延長はできません。なお、2022年10月31日時点で車検の延長が認められる特例はありません。

車検切れの車は車検を受けられるように手配しよう

車の車検が切れた場合には、車の走行は控えましょう。もし、車検切れの車を運転すれば罰せられるので注意が必要です。

車検切れの主な対処法は、仮ナンバーを取得して有効期限内に整備工場まで持ち込む方法と、引き取り納車サービスを利用して業者に車を引き取ってもらい車検を受ける方法の2つがあります。車の状態など総合的に判断して対処法を選びましょう。

車検は災害などの特別な事情がない限り、原則として延長はできません。そのため、車検切れにならないように定期的に車検証などで満了日を確認しましょう。