Column 速太郎コラム
車検累計台数380万台以上の実績
  • 費用ページはこちら
  • 店舗検索はこちら

車検時にエンジンオイル交換はした方が良い? 検討の理由やタイミングを解説

2024.07.02

車検の際にエンジンオイルを交換しなくても、検査結果には影響しません。しかし車検を受けるときに、スタッフからオイル交換について確認されることがあります。そのため「結局どのタイミングでエンジンオイル交換をした方が良いの?」と迷う方もいるかもしれません。

この記事では、車検時のエンジンオイル交換の必要性や、検討すべきタイミングについて解説します。車の性能の低下を招かないよう、適切なオイル交換の時期を確認しましょう。

エンジンオイル交換をしなくても車検は通る

エンジンオイルの交換は、車検に必須の項目ではありません。そのためエンジンオイルを交換しなかったとしても、その他の検査項目で問題がなければ車検は通ると考えられます。

一方でエンジンオイル交換は、車の状態を良好に保ち、安全性を確保するのに大切な要素です。従って車検時は整備工場などのスタッフからオイル交換について確認されたり、すすめられたりすることもあるでしょう。

定期的なオイル交換が必要なのは、エンジンオイルとブレーキオイル、オートマチックオイル(ミッションオイル)の3つです。中でもエンジンオイルの交換は、車を長持ちさせるために重要だといわれています。

エンジンオイルの役割と交換を怠った場合のリスク

エンジンオイルにはいくつかの役割があり、エンジンの性能はエンジンオイルの状態によって左右されます。エンジンオイルは走行距離や時間の経過に伴って劣化するため、車検時を含め、定期的なエンジンオイル交換が重要といえるでしょう。

ここでは、エンジンオイルの役割とエンジンオイル交換を怠った場合のリスクを解説します。

エンジンオイルの役割

エンジンオイルの主な役割は、以下の5つです。

1. 潤滑作用

1つ目は、潤滑作用です。エンジンオイルがピストンやシリンダーなど金属製の各パーツを覆うことで、潤滑作用が生まれます。交換したばかりの新しいエンジンオイルは滑らかで、機械同士の摩擦は少なくなるため、各パーツがスムーズに動くようになります。

2. 冷却作用

2つ目がエンジンの熱を冷ます冷却作用です。車の走行中、エンジン内ではガソリンを燃焼させるため、高温の熱が発生します。エンジンオイルはエンジン内を循環し熱の放出を繰り返すことで、冷却作用をもたらします。

3. 清浄作用

3つ目は清浄作用です。ガソリンが燃焼するとともに、エンジン内にはスラッジという汚れが生じます。エンジンオイルはエンジン内で循環するとともに、スラッジを吸着しています。汚れの蓄積によるトラブルを防ぐために、定期的なオイル交換が必要です。

4. 密封作用

4つ目が密封作用です。エンジン内の各パーツのすき間はエンジンオイルによって埋まります。すき間を塞ぎガスの漏れを防ぐことで、生成されたエネルギーを無駄なく活用できます。

5. 防錆作用

最後が防錆作用です。特に温度差のある環境下は水滴が生じ、錆ができやすいです。しかしエンジンオイルが各パーツを覆うことによって、金属部に水滴が接触しにくくなるため、錆の予防につながります。

エンジンオイルの交換を怠った場合に起こり得るトラブル

車検の際にエンジンオイルを交換しなかったとしても、すぐに目立ったトラブルが生じるとは限りません。

しかしエンジンオイルの交換を先延ばしにしていると、次第にエンジンオイルの劣化が進み、本来期待される働きが十分に果たされなくなっていきます。例えばエンジンのパワーが以前より落ちたり、燃費が悪くなったりする恐れがあるでしょう。

またオイルの劣化や減少がひどくなると、エンジンの焼き付きといった重大なトラブルにも発展しかねません。

エンジンオイルの交換が推奨されるタイミング

一般的にエンジンオイル交換は、前回の交換から3,000〜5,000km程度走行したタイミング、もしくは前回の交換から6~12カ月経過したタイミングが目安 とされています。ブレーキオイルやオートマチックオイル(ミッションオイル)と比較すると、オイル交換の頻度が多いのが特徴です。

車検の有効期間は種別によって異なるものの、初回車検は新車から3年、以降2年が基本です。 そのため、車検の他に12カ月ごとの定期点検や任意の6カ月点検などでも、必要に応じてエンジンオイル交換を検討すると良いでしょう。またエンジンオイルを交換する際は、同時にエンジンオイルをろ過するオイルフィルター(エレメント)の交換もおすすめします。

車検以外でエンジンオイル交換を判断するには?

エンジンオイル交換のタイミングは、車の日常点検でも判断できます。エンジンオイルの日常点検の手順は、以下の通りです。

1. 傾斜のない場所で駐車する
2. ボンネット内が十分に冷えるまで待つ
3. ボンネットを開け、オイルレベルゲージを抜く
4. オイルレベルゲージを布などで拭き、もう一度差し込んでから抜く
5. ゲージに付着したオイルの状態を確認する

オイルの色が黒っぽく濁っていたり、目盛りの下限(L)より低くなっていたりした場合は、オイル交換や補充を行いましょう。

車検はエンジンオイル交換を検討する良い機会

エンジンオイルを交換しなかったとしても、車検の合否には大きく影響しないと考えられます。しかしエンジンや車の性能を維持するためには、適切なタイミングでエンジンオイルを交換するのがおすすめです。長期間エンジンオイルを交換しなかった場合、オイルが劣化し、エンジンのパワーや燃費に悪影響を及ぼす恐れがあります。

車検や定期点検、日常点検はエンジンオイル交換を検討する良い機会です。車やエンジンオイルの状態を見極め、必要に応じてエンジンオイル交換を実施しましょう。