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オイルフィルターの交換は意味があるの? 交換が必要な理由や交換時期、交換方法を解説

2024.10.28

オイルフィルターの具体的な交換時期や必要性がよく分からないとお悩みの方もいるのではないでしょうか。エンジンの性能低下を防いで車を安全に走行させるためには、オイルフィルターの交換が必要不可欠です。

本記事では、オイルフィルターの交換が必要な理由や交換のタイミング、具体的な交換方法を解説します。

オイルフィルターの役割とは?

オイルフィルターは、オイルエレメントとも呼ばれ、エンジンオイル内の汚れや不純物を取り除く役割を担っています。

エンジンオイルは、自動車やバイクのエンジン内での金属部品の摩擦を防ぐ潤滑油です。しかし、走行距離が増えるとともに、ゴミやスラッジ(不完全燃焼した燃料のカス)、エンジン内での部品同士の摩擦により生じた金属粉などが混入していきます。これらの不純物を取り除いてろ過する役割を持っているのが、オイルフィルターです。

オイルフィルターが正しく機能することで、エンジンオイルの劣化を抑え、エンジン内部の部品がスムーズに動作し、エンジンの性能維持につながります。

オイルフィルターの交換が必要な理由

オイルフィルターの交換が必要な理由は、エンジンの寿命を伸ばすためです。交換をしないと、エンジンオイルの汚れや不純物を効率的に除去できなくなり、ろ過機能が低下するため、エンジンに汚れがたまりやすくなります。

汚れがたまったエンジンを動かし続けていると、負荷が掛かって燃費が悪くなったり、内部で摩擦を起こして焼き付いたりなどの問題が発生します。結果的にエンジンが機能しなくなり交換が必要になるケースがあるため、オイルフィルターは定期的に交換するのが重要です。

オイルフィルターを交換するタイミング

オイルフィルターを交換するタイミングを、以下で見ていきましょう。
前提として、オイルフィルターの交換はエンジンオイル交換とセットの作業となります。エンジンオイルを交換せずオイルフィルターのみを交換するというのは基本的にはありません。

エンジンオイル交換2回に1回交換する

オイルフィルターは、エンジンオイルと同時に交換を行います。具体的には、エンジンオイルを2回交換するごとにオイルフィルターを1回交換するのが一般的です。オイル交換は、メーカーのメンテナンスノートによるとガソリン車は1万5,000kmもしくは1年ごと、軽自動車は1万kmもしくは6カ月が目安となっている場合が多いのですが、ターボ車や車の乗り方によってはもっと早めに交換が必要な場合もあります。
そのため、早めの半年ごと、または3,000~5,000kmごとにオイル交換を行えば間違いはないでしょう。

また、オイルの性能を上げるためにもエンジンオイルに添加剤を混ぜるときもあります。エンジンオイル添加剤は、エンジン内部をコーティングして汚れの付着を防ぐ効果があり、結果的にエンジンをよりキレイに保てる点がメリットです。添加剤を使用する際はオイルフィルターの交換をした後が指定される場合もあります。ただし、車種によっては使用できない添加剤もあるため、詳しくは取扱説明書などで確認するようにしましょう。

1万km走行するごとに交換する

走行距離で交換のタイミングを図るときは、1万km走行するごとに交換すると覚えておくと良いでしょう。ただし、エンジンの性能や種類、車の乗り方によって交換時期が変わる場合もあります。

オイルフィルターとセットで交換した方が良いパーツ

オイルフィルターを交換する際は、ドレンパッキンと呼ばれる部品も同時に交換することをおすすめします。エンジンオイルの交換は下抜きと言われるエンジンの下側に付いているドレンボルトを外してオイルを抜くやり方が一般的ですが、上抜きと言われるドレンボルトを外さない交換方法もあります。ただ、オイルフィルター交換作業があった場合は下抜き作業になる場合がほとんどです。そのため、オイルフィルター交換の際にドレンボルトのパッキンを同時交換した方が良いというわけです。ドレンパッキンは、車の底部に付いているドレンボルトの隙間にある部品で、オイル漏れを防ぐ役割を果たしています。

古くなったドレンパッキンはオイル漏れを引き起こす原因にもなるため、オイルフィルター交換の際はセットで交換するのがおすすめです。

オイルフィルターを自分で交換する方法

オイルフィルターの交換はエンジンオイル交換とセットのため、廃油の処分が必要になることもあり、ガソリンスタンドやカー用品店、整備工場で行うのが一般的ですが、工具や技術があれば自分で交換することも可能です。
オイルフィルターを自分で交換する方法は、以下の通りです。

1. エンジンを温めて、古いエンジンオイルを抜く
2. 車をジャッキアップし、固定する
3. フィルターレンチでオイルフィルターを外す
4. 新しいオイルフィルターを取り付ける
5. 新しいエンジンオイルを注入する
6. 廃油処理ボックスを処分する

それでは、用意する道具から確認していきましょう。

用意する道具・部品

まずは、以下の道具・部品を用意します。

● 新しいオイルフィルター
● 新しいエンジンオイル
● オイルジョッキ
● オイルチェンジャー
● オイルレベルゲージ
● ウエス(オイル拭き取り用)
● 廃油処理ボックス
● ジャッキ
● リジットラック
● フィルターレンチ
● トルクレンチ

エンジンオイルは、新しいオイルフィルターに吸収されることを考慮し、規定量より200cc程度多めに用意しておくのがポイントです。

それでは、交換方法を解説します。

1. エンジンを温めて、古いエンジンオイルを抜く

まずは、エンジンをかけて5分程度温めてください。エンジンを温めておくと、オイルが柔らかくなって抜きやすくなります。

温め終わったらボンネットを開け、オイルレベルゲージを取り外しましょう。続いてオイルチェンジャーのノズルを挿入して、古いエンジンオイルを抜いていきます。

2. 車をジャッキアップし、固定する

古いエンジンオイルを抜いたら車をジャッキアップし、リジットラックで固定してください。固定後は、車の下に潜ってオイルフィルターを外した際にエンジンオイルが出てくる箇所に廃油処理ボックスを設置します。廃油処理ボックスを設置しないと、フィルターを外したときの漏れたオイルが地面を汚したり、高温のオイルで火傷する恐れがあります。

3. フィルターレンチでオイルフィルターを外す

続いて、フィルターレンチでオイルフィルターを少しずつ回しながら外してください。その際、エンジン周辺の熱くなっている部分に触らないよう注意しましょう。取り外した古いオイルフィルターは、金属や廃油が染み込んだフィルターなど一般的なゴミとは違うため各自治体の処分方法を確認して処分しましょう。または、ガソリンスタンドやカー用品店などで処分してもらえる場合もありますので問い合わせしてみましょう。

4. 新しいオイルフィルターを取り付ける

それでは、新しいオイルフィルターを取り付けていきます。まずは、取り付け部分に残っている古いオイルの残りをウエスで軽く拭き取りましょう。続いて、新しいオイルフィルターのOリング接着部分に少量のエンジンオイルを塗布します。エンジンオイルを塗布しておくと密着しやすくなり、取り付けがスムーズに行えます。

まずは手でゆっくりと回しながらオイルフィルターを取り付け、接着部分がエンジンに当たったら、トルクレンチなどの工具で締め付けてください。

5. 新しいエンジンオイルを注入する

オイルフィルターの交換後は、新しいエンジンオイルを注入していきます。エンジンオイルの適切な量は、車の取扱説明書を確認してください。

注入するときは、まずはオイルジョッキを使って半分程度注ぎます。注いだら、オイルレベルゲージでFとLの間にオイルが収まっているかを確認します。収まっていない場合は、少しずつ注ぎながら調整していきましょう。

調整後はエンジンをかけ、エンジンオイルを新しいオイルフィルターに循環させます。循環させるとエンジンオイルのレベルが低くなるため、エンジンを停止させて再度注ぎ入れましょう。調整できたら、オイルフィルターの交換は完了です。

6. 廃油処理ボックスを処理する

オイルフィルター交換が終わったら、廃油処理ボックスを処理しましょう。

基本的には自治体の燃えるゴミで処分できますが、難しければエンジンオイルを購入したお店で処分を依頼してみましょう。ただし引き取り費用がかかる可能性があるため、事前に問い合わせておくとスムーズです。

またガソリンスタンドに引き取ってもらう方法もあります。引き取り方法は店舗によって異なるため、こちらも事前に問い合わせておきましょう。

オイルフィルターの定期的な交換で快適なカーライフを送ろう

オイルフィルターを定期的に交換しなければ、エンジンオイルの汚れや不純物を取り除きにくくなり、エンジンの劣化が早まる可能性があります。基本的には、エンジンオイル2回の交換につき1回オイルフィルターを交換するのが目安です。ご自分でも交換はできますが、作業手順を誤ると故障やけがのリスクが伴います。

リスクを避けるためにも、オイルフィルターの交換はプロに依頼するのがおすすめです。どの業者に依頼しようかお悩みの方は、ぜひ「車検の速太郎」をご利用ください。車検のご相談はもちろん、オイルフィルターや周辺部品の交換や修理なども受け付けております。

車の定期的なメンテナンスを「車検の速太郎」で行い、快適なカーライフを送りましょう。