
車検の見積もりが必要な理由は? 依頼先の選び方や押さえるべきポイントを解説
車検は法律で定められている制度で、日本の公道を走るための基準を満たしているかどうか確認するために欠かせない定期検査です。安心・安全に車を乗り続けるために重要ではあるものの、実際に車検を受けるとなると「どこで依頼すればよいのか」「費用はどのくらいなのか」が分からない方も多いのではないでしょうか。また業者から見積もりを取る際、どのような点をチェックすればよいかを把握することも重要です。
本記事では、車検の見積もりが必要な理由や取得する時期、依頼先の選び方、チェックポイントなどを詳しく説明します。
車検の見積もりが必要な理由
事前に見積もりを取得すれば、どのような費用がどのくらいかかるかを事前に把握できるので、前もって心とお金の準備ができます。また、車検を依頼する際、整備内容に対して疑問点があっても、なんとなく「必要なのだろう」と思ってしまいがちです。しかし、実際には交換しなくても問題ない部品が含まれているケースや、メンテナンスを先延ばしにできるケースもあります。本当に必要な整備だけを選択すれば、車検時にかかる費用を抑えることも可能です。
また、法律(※)でも自動車整備事業者は依頼者(ユーザー)に対して、車検時の点検整備の内容や必要性を説明し、料金についての概算見積書を提供しなければならないとされており、見積もりを取ることはユーザーの正当な権利です。
まずは、車検を受ける前に車検の基本価格の見積もりを取りましょう。車検費用は「車検基本料金」と「法定費用」、「追加整備費用」で構成されます。ただし、「追加整備費用」は車によって違い、実際に分解点検を行わないと確実な費用が出ない場合がほとんどです。しかし、「車検基本料金」と「法定費用」は分解点検を行わなくても各業者で決まった価格があるはずです。「法定費用」には自賠責保険料や自動車重量税が含まれ、業者ごとの差はありません。しかし「車検基本料金」には代行手数料や整備費用、業者によってはショートパーツなどが含まれることもあり、こちらは業者ごとに差があります。そのため、車検の基本価格の時点で業者によって差が出ることがあるからです。
次に、「追加整備費用」がどれ位必要なのかは各業者に確認してみましょう。前述したように、「追加整備費用」の見積もりのために分解点検が必要なため、前もって車を見せてください等業者によっては依頼され手間がかかる場合もあるでしょう。正確な費用ではなく概算費用がまず知りたいのであれば車の年式や走行距離などから概算費用を教えてもらえる場合もあります。
1社の見積もりだけでは費用相場やサービス内容の違いが見えにくいので、なるべく複数の業者に見積もりを依頼するのがよいでしょう。
車検の見積もりを依頼する時期
車検の有効期限は通常2年(新車は3年)ですが、ギリギリになってから見積もりを取ると、業者を比較検討する余裕がなくなります。逆に早すぎても正確な見積もりにならない可能性があります。おすすめのタイミングは、車検の期限が切れる1カ月前~2カ月前です。
土日祝日や年末年始、年度末は混雑しやすいので、計画的に動くのがおすすめです。見積もり依頼時は車検証を手元に用意しておきましょう。
車検の見積もりの依頼先

車検の見積もりを依頼できるところはいくつかあります。代表的な5つの依頼先について、それぞれの特長を解説します。
ディーラー
新車を購入したディーラーとは信頼関係が構築されているので、車検も依頼する方は多いでしょう。ディーラーはメーカーの管理に準拠しているので、設備が整っていたり整備の質が高かったりする上に、メーカーの純正部品もそろっているため、検査品質の高さがメリットです。
車の購入履歴や整備記録を把握している場合が多いので、トラブルが起きた時でもスムーズに対応してもらえます。費用はやや高めになりがちなため、安心感を重視する方やメーカー保証が残っている場合におすすめです。
車検専門店
短時間で車検が完了する「立合い車検」や、低価格を売りにしたサービスを提供しているのが車検専門店です。効率的な整備体制を整えているため、予約を入れておけば数十分〜数時間で車検が終わる場合もあります。サービスごとに金額やサポート内容が分かりやすく設定されていることが多く、追加整備費用以外の車検基本価格については電話での問い合わせだけでなく、ホームページにも明瞭に表示がされている場合が多く、複数店舗の見積もりを比較しやすいのもメリットです。
整備工場
昔から地元にある整備工場や、個人経営の整備工場などでも車検を受けられます。「〇〇整備工場」や「〇〇モータース」といった看板が掲げられているのを見たことがある方もいるのではないでしょうか。過去にディーラーやカー用品店などで整備担当として働いていた人が独立しているケースもあり、豊富な知識や技術、経験を持っていることも多いです。柔軟な対応が可能なので、納得のいくまで相談したい方に向いているでしょう。
カー用品店
カー用品店はタイヤやエンジンオイル、カーアクセサリーなど豊富な部品を取りそろえています。ほとんどのカー用品店では、国家資格を保有する整備士がいるため、車検を依頼できます。車に関するアフターパーツが豊富に揃っているため、自由度が高くニーズに合わせやすい点や、車検で不適合の部品があった場合でも消耗品などに関してはすぐに交換できる点がメリットです。ただし、専門的に車検に対応しているわけではないため、整備体制や技術力は店舗によって差があります。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドでも車検サービスを提供しているところがあります。給油や日常点検のついでに手軽に相談できるのが魅力で、車検を受けるとガソリン代やオイル交換、洗車などの割引やサービス券などがもらえる場合も多いです。
また、ディーラーや整備工場の場合は、車検時に消耗している部品があると、車検基準では問題がなくても、安全面を考慮して修理や交換が行われる場合が多くありますが、ガソリンスタンドでは必要以上の部品交換や修理はユーザーの要望があれば行わないのが一般的なため、費用が安く済む傾向にあります。
車検の見積もりにかかる費用
多くの業者では、車検の見積もりは無料で行ってくれるケースがほとんどです。しかし、中には見積もりが有料の場合もあるため、見積もりの段階で費用がかかるかどうかを確認するのがおすすめです。
「見積もりだけ依頼して車検を依頼しないのは気が引ける」という方もいるかもしれませんが、多くの業者は見積もりの対応に慣れているため、気軽に相談して問題ないでしょう。見積もりを比較し、内容を把握すれば納得して車検を依頼することができます。
車検の見積もりで押さえるべきポイント

車検の見積もりをチェックする際に、押さえておくべきポイントを3つ挙げて紹介します。
見積もり内容に過不足がないかチェックする
見積もりを受け取ったら、まずは法定費用(自賠責保険料・重量税・印紙代)と整備費用、部品代などがきちんと分けられているかを確認しましょう。先述した通り、法定費用はどの業者でもほぼ一定ですが、整備費用や部品代は業者ごとに異なります。必要な項目が抜けていないか、不要な項目はないかをしっかりチェックしましょう。
また代車が必要な場合は、そもそも代車サービスの提供があるか、ある場合は利用料金も確認しておきましょう。
車検後の保証内容と期間を確認する
車検後の整備保証が適用されるかどうかは業者によって異なるため、万が一不具合が起きた際に備えて確認しておくべきです。ディーラーや車検専門店の場合、整備保証付の場合が多く、整備工場やカー用品店でも独自の保証制度を設けている場合があります。対応可能な範囲や整備を依頼できる期間、保証対象になっているパーツなどを、事前に確認しておきましょう。
分からないことは納得できるまで確認する
車検の見積もりに関して疑問や不安があれば、そのままにせず必ず質問しましょう。特に専門用語や部品名など、聞き慣れない言葉があるかもしれません。曖昧な理解のまま手続きを進めると、後から「知らなかった」「こんなはずではなかった」というトラブルにつながることもあります。そのようなリスクを低減するためにも、しっかりと納得してから車検を依頼することが大切です。
車検は立合い車検での見積もりがおすすめ
車検を納得のいく形で受けるためには、見積もりが欠かせません。見積もりをもとに複数の業者を比較検討することで、費用やサービスに納得した形で車検を受けられます。特に立合い車検は、整備士と車を見ながら進めるので、交換が必要な部品も目で見て確認が出来るため、追加で整備が必要な場合でも納得感があります。不要な部品交換などの費用を無駄なく抑えられ、疑問点があればすぐに確認できるのでおすすめです。
車検一筋25年の「車検の速太郎」は全国に150以上の店舗を展開し、安心で迅速な立合い車検を実施しています。整備士が実際に自分の車の元で状態を直接説明してくれるため、費用や作業内容をしっかり把握したうえで必要な整備だけを選択可能です。事前予約制なので待たずに入庫でき、万が一都合がつかなくなってもキャンセル料はかかりません。車検をどこで受けようかご検討中の方は、ぜひ「車検の速太郎」をチェックしてみてください。